葬儀費用はどれくらいになるの?一般的な葬儀の例について
葬儀とは、亡くなった人と最期のお別れをするための儀式です。では葬儀のための葬式費用はどれくらいかかるものなのか、ご存知でしょうか。一般的な葬儀を行う場合の平均相場を参考にして、必要な金額をくわしく調査してみましょう。
統計によると一般的な葬儀の葬式費用は、約200万円かかるといわれています。内訳としてはおおまかに分けて、葬儀そのものにかかる費用と飲食や接待にかかる費用、そしてお布施などお寺に支払う費用の3つになります。
しかし葬儀では出費だけでなく収入も発生します。一般的な葬儀では、参列者からの香典をいただくことができますし、医療保険や自治体から給付金などをもらうこともできます。
葬式費用に約200万円かかった場合の平均香典金額は、約80万円という統計もあります。このように出費から収入を差し引くと、葬式費用は100万円ほどかかるということになります。
葬式費用で一番大きいのは、葬儀そのものにかかる費用で、全体の約60パーセントを占めています。葬儀を行うには祭壇、棺、遺影や位牌、供花などが必要となり、火葬を行うには骨壺も必要です。
また遺体を冷やすためのドライアイスも、絶対不可欠なものです。祭壇や棺、骨壺などはランクによって非常に高額になります。納骨前に行う枕飾りや、葬儀後の自宅の祭壇費用などもかかります。
その他にも遺体を安置場所まで運ぶ搬送車や、火葬場までの霊柩車やマイクロバスなどの車両費も発生します。これらを全部をまとめると、葬儀を行うだけでも約100万円〜120万円のお金が必要になります。
飲食や接待にかかる費用は平均で約30万円〜40万円といわれていますが、参列者の人数によってばらつきがあります。参列者が多ければ、振る舞うお料理や御礼品の金額も増えます。
またお料理や御礼品のグレードによっても、飲食接待費の金額は左右されるでしょう。お寺に支払う費用は、菩提寺とのおつきあいの深さや戒名のランクによって、大きく違ってきます。
平均で約40万円〜50万円といわれていますが、もっと高額になるケースも少なくないようです。菩提寺がない場合は、葬儀社が安心価格で僧侶を手配してくれるサービスもありますので、相談してみましょう。
一般的な葬儀を行う場合は、結構まとまった金額が必要になります。終活に取り組む人が増えている現在は、葬式費用を用意できる葬儀保険なども人気があるようです。
出費かかさむからこそ、葬儀でもらえる収入は、見逃さずにチェックしておきたいですね。